NEDO、二次電池技術開発に関する新たなロードマップを策定

 独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下、NEDO)は、再生可能エネルギーの導入やスマートコミュニティの構築により、今後市場が拡大すると見込まれる定置用二次電池について、技術開発のロードマップを策定したと発表しました。

 このロードマップでは、定置用二次電池の用途別にコスト及び寿命目標が明確に設定されています。
 
 また、定置用とは別に自動車用についても最新の情報をもとに性能やコストなどの目標が見直されており、電池材料についても新たな材料の追加や材料特性データの更新を行うなど、大幅な改訂が行われています。

 今回策定された新たなロードマップのポイントは以下の通りです。

定置用二次電池に関する内容を充実化

 今後の市場拡大が予測される定置用二次電池について、以下のような点を記載し内容の充実を図っています。

  • 用途毎にコスト及び寿命目標を設定
  • 種々の二次電池の特長や技術課題を記載した新たなロードマップを策定
  • 今後の技術開発の方向性を明確化

自動車用二次電池の目標を最新の情報を基に更新

 プラグインハイブリッド自動車、電気自動車の普及拡大を目指し、以下のような内容が記載されています。

  • 最新情報に基づき性能及びコスト目標を更新
  • 寿命目標も新たに記載

最新の研究成果を反映し材料マップを更新

 リチウムイオン電池の材料マップ及び革新電池のマップについては以下のような情報の更新が行われています。

  • 新たな材料の追加
  • 材料特性データの更新などについて最新の研究成果を反映

二次電池の利用シーン
ロードマップ策定対象となる二次電池の利用シーン
画像提供:NEDO

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