リチウムイオン電池(Li-ion)の構造

 リチウムイオン電池の構造を下図に示します。

 ニッケル水素電池などと同様に、電解液を含浸させたセパレータ②で仕切られた正極板④及び負極板③を渦巻状または積層構造にして、負極端子を兼ねたスチール製のケース⑦に収められています。
 正極板及び負極板はそれぞれ正極端子①、負極端子⑤に接続され、正極端子と負極端子は樹脂製のガスケット⑧及び絶縁板⑥で絶縁されています。

 ケース内には温度上昇により抵抗が増大するPTC素子⑨が組み込まれており、温度上昇時に電流を遮断する機構が設けられています。

 また、電解液が極度に水分を嫌うためケースは完全密閉構造になっていますが、内圧が異常に高まった場合に、内部のガスを排出してケースの破裂を防ぐためのガス排出弁⑩が取り付けられています。

リチウムイオン電池(Li-ion)の構造

このページの先頭へ