ニカド電池（Ni-Cd）の反応

　Ｃｄ　＋　２ＯＨ－　→　Ｃｄ（ＯＨ）２　＋　２ｅ－

　放電時に負極ではカドミウムが水酸化物イオンと反応し水酸化カドミウムと電子が生成されています。

　ＮｉＯ（ＯＨ）　＋　Ｈ２Ｏ　＋　ｅ－　→　Ｎｉ（ＯＨ）２　＋　ＯＨ－

　放電時に正極ではオキシ水酸化ニッケルと水が電子を受け取り、水酸化ニッケル(Ⅱ)と水酸化物イオンが生成されています。

　上記の負極と正極の反応を合わせると以下のような全体の反応式になります。

　Ｃｄ　＋　２ＮｉＯ（ＯＨ）　＋　２Ｈ２Ｏ　⇔　Ｃｄ（ＯＨ）２　＋　２Ｎｉ（ＯＨ）２

　全体としては、放電時にはカドミウムとオキシ水酸化ニッケルが水と反応して、水酸化カドミウムと水酸化ニッケル(Ⅱ)が発生し、充電時にはこれと逆の反応がおこります。