鉛蓄電池の反応

　Ｈ２ＳＯ４　→　２Ｈ＋　＋　ＳＯ４２－
　Ｐｂ　＋　ＳＯ４２－　→　ＰｂＳＯ４　＋　２ｅ－

　上記の２つの反応式をまとめると以下の式になります。

　Ｐｂ　＋　Ｈ２ＳＯ４　→　ＰｂＳＯ４　＋　２Ｈ＋　＋　２ｅ－

　放電時に負極では鉛が硫酸イオンと反応し硫酸鉛と電子が生成されています。

　ＰｂＯ２　＋　２Ｈ２Ｏ　→　Ｐｂ４＋　＋　４ＯＨ－
　Ｐｂ４＋　＋　２ｅ－　→　Ｐｂ２＋
　Ｈ２ＳＯ４　→　２Ｈ＋　＋　ＳＯ４２－
　Ｐｂ２＋　＋　ＳＯ４２－　→　ＰｂＳＯ４
　４ＯＨ－　＋　４Ｈ＋　→　４Ｈ２Ｏ

　上記のの反応式をまとめると、

　ＰｂＯ２　＋　Ｈ２ＳＯ４　＋　２Ｈ＋　＋　２ｅ－　→　ＰｂＳＯ４　＋　２Ｈ２Ｏ

　放電時に正極では二酸化鉛と硫酸イオンが電子を受け取り、硫酸鉛と水が生成されています。

　上記の負極と正極の反応を合わせると以下のような全体の反応式になります。

　Ｐｂ　＋　ＰｂＯ２　＋　２Ｈ２ＳＯ４　⇔　２ＰｂＳＯ４　＋　２Ｈ２Ｏ

　これらの反応式からもわかる通り、放電時には正極・負極の双方で硫酸鉛が生成さるとともに正極では水も生成されるため、電解液の比重が低下します。
　充電時には逆の反応が起きるため水分子が減り、比重が上昇します。